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春一番が吹いたってニュースで聞いたけど…それって何?どうして話題になるの?

2026.02.25
春一番

ニュースで「春一番が吹きました」って言ってたけど、あれって何なの?
吹いた次の日も寒かったし、全然春って感じしないんだけど…

そうだね、春一番が吹いても急に暖かくなるわけじゃないんだよ。
でも、春に近づいているサインなんだ。詳しく説明しよう。

毎年2月から3月頃になると、ニュースで「春一番が吹きました」という発表を耳にすることがありますね。

でも実際には、春一番が吹いた後も寒い日が続いたり、「これのどこが春?」と疑問に思ったことはありませんか?

この記事では、春一番とは何なのか、どうして吹くのか、なぜわざわざニュースで発表されるのかなど、春一番にまつわる疑問をわかりやすく解説します。

春一番って、そもそも何?

春一番とは、立春(2月4日頃)から春分(3月20日頃)の間に、初めて吹く強い南寄りの風のことです。気象庁が正式に発表する気象用語でもあります。

ただし、どんな南風でも春一番と呼ばれるわけではありません。いくつかの条件があります。

・時期:立春から春分の間
・風向き:南寄りの風
・風速:最大風速がおおむね8メートル以上(地域により基準が異なる)

これらの条件を満たした風が、その年初めて吹いたときに「春一番」と発表されます。
また多くの場合、気温が上昇するのも特徴です。

春という名前なのに、吹いた後は寒くなる?

「春一番」という名前を聞くと、暖かくなるイメージがありますよね。確かに春一番が吹いている日は、南から暖かい空気が入ってきて気温が上がることが多いです。

ところが、春一番が吹いた翌日以降は、かえって寒くなることがよくあります。これを「寒の戻り」と言います。

春一番は冬と春の境目に吹く風なので、吹いた後に再び冷たい北風が戻ってくることがあるのです。つまり、春一番は「春が来た」というサインではなく、「もうすぐ春に近づいている」というサインなんですね。

どうして春一番は吹くの?

春一番が吹くのは、日本の上空で気圧配置が変わるためです。少し難しく感じるかもしれませんが、順を追って説明しますね。

冬の気圧配置が変わり始める

冬の間、日本列島は「西高東低(せいこうとうてい)」という気圧配置になっています。これは、西側に高気圧、東側に低気圧がある状態のことです。

この配置だと、大陸から冷たい北西の風が日本海側に吹き込み、雪を降らせます。これが冬の日本海側で雪が多い理由です。

日本海で低気圧が発達する

ところが、立春を過ぎて春に近づいてくると、この「西高東低」の気圧配置が少しずつ緩んできます。

そして日本海に低気圧が発達すると、低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が吹き込んできます。これが春一番の正体です。

春一番の仕組み

※春一番が吹くときの気圧配置のイメージ

低気圧は周りの空気を引き寄せる性質があるので、南にある暖かい空気が北上し、日本列島に強い南風として吹き込むのです。

つまり、春一番は冬から春へと季節が移り変わる時期に起こる、気象現象の一つというわけです。

なぜわざわざニュースで発表するの?

春一番が吹くと、各地の気象台が正式に発表し、ニュースでも報道されます。「ただの強い風なのに、どうしてそんなに話題になるの?」と思う人もいるかもしれません。

実は、春一番の発表にはいくつかの意味があります。

季節の変わり目を知らせる

春一番は昔から「春の訪れを告げる風」として親しまれてきました。暦の上では立春を過ぎれば春ですが、実際にはまだ寒い日が続きますよね。

そんな中で吹く春一番は、「もうすぐ本格的な春がやってくる」ことを感じさせてくれる風物詩でもあるのです。

防災上の注意喚起

春一番は風速8メートル以上の強い風です。場合によっては風速15メートルを超えることもあります。

強風が吹くと、次のような被害が出る可能性があります。

・看板や屋根が飛ばされる
・交通機関が乱れる
・海では高波が発生する
・火災が起きると燃え広がりやすい

そのため、気象台が春一番を発表することで、人々に注意を促す役割もあるのです。

日本の文化としての意味

春一番という言葉は、江戸時代から使われていたと言われています。漁師たちの間で、この時期に吹く強い南風を「春一」「春一番」と呼んでいたそうです。

現代でも、春一番の発表は日本の季節感を共有する文化的なイベントの一つになっています。

春一番と花粉の関係

春一番が吹く時期は、ちょうど花粉症の季節と重なります。実は、春一番と花粉には深い関係があるのです。

気温上昇で花粉が飛び始める

春一番が吹くと、南から暖かい空気が流れ込んで気温が上がります。気温が上がると、スギやヒノキの花が開いて、一気に花粉を放出し始めます。

強風で花粉が遠くまで飛ぶ

さらに、春一番は強い風なので、花粉を広範囲に運んでしまいます。普段は花粉が少ない地域でも、春一番が吹いた日は花粉が大量に飛んでくることがあります。

花粉症の人にとっては、春一番が吹く日とその前後は特に注意が必要な時期です。マスクをしたり、外出後は服や髪についた花粉を払ったりするなど、対策をしっかりとりましょう。

春一番は毎年吹くの?

実は、春一番は毎年必ず吹くわけではありません。

条件を満たさない年もある

先ほど説明したように、春一番と認定されるには、風向き・風速・気温などの条件を満たす必要があります。この条件を満たす風が立春から春分の間に吹かなかった場合、その年は「春一番の発表なし」となります。

過去には何度も「春一番なし」の年がありました。たとえば、2020年は関東地方で春一番が観測されませんでした。

地域によって発表基準が違う

また、春一番の発表は地域ごとに行われます。北海道や沖縄・奄美地方では春一番の発表自体がありません。

これは、北海道では春になっても北風が吹きやすいこと、沖縄では冬でも比較的暖かく季節の変化が小さいことが理由です。

同じ日本でも、地域によって気候が違うため、春一番の扱いも異なるんですね。

まとめ

春一番は、立春から春分の間に初めて吹く強い南風のことです。

吹いた日は暖かくなりますが、その後に寒さが戻ることもあり、本格的な春の訪れまでにはもう少し時間がかかります。それでも、冬から春へと季節が移り変わっていることを教えてくれる、大切なサインです。

また、強風や花粉の飛散に注意が必要な時期でもあります。春一番のニュースを聞いたら、「もうすぐ春だな」と季節の変化を感じながら、体調管理や安全対策も忘れずにしたいですね。

春一番が吹いても、すぐには暖かくならないんだね。
でも春が近づいているサインって思うと、なんだかワクワクするかも!

そうだね。季節の変わり目を感じられるのは、日本の良いところだよ。
春一番が吹いたら、「もうすぐ本格的な春が来るぞ」って楽しみにしていいんだよ。

【参考サイト】
気象庁|春一番とは

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