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エンゲル係数が44年ぶりの高水準に:食費の割合から見る家計への影響

2026.02.10
エンゲル係数

最近、食費がすごく高くなった気がするんだけど、気のせいかな?

それは君だけじゃないよ。総務省の調査で、2025年のエンゲル係数が44年ぶりの高水準になったんだ。つまり、家計に占める食費の割合が大きくなっているってことだね。

エンゲル係数?聞いたことあるけど、何だっけ…?

エンゲル係数とは?

エンゲル係数とは、家計の消費支出全体のうち、食費が占める割合を示す指標です。

この概念は、ドイツの社会統計学者エルンスト・エンゲルが1857年に発表した研究に基づいています。計算方法はシンプルで、次の式で求められます。

エンゲル係数(%)= 食費 ÷ 消費支出 × 100

ここでいう「消費支出」とは、いわゆる生活費のことです。食費のほか、住居費、光熱・水道費、被服費、交通・通信費、教育費、教養娯楽費などが含まれます。

ただし、貯蓄や税金、ローンの返済、保険料などは含まれません。あくまで「日々の生活で使うお金」の中での食費の割合を見る指標なのです。

エンゲル係数が示すもの

一般的に、エンゲル係数が高いほど生活水準が低い、または家計が厳しい状況にあるとされています。

これは、食費が生活に不可欠で削減しにくい支出であることに由来します。所得が低い場合、必要最低限の食費だけで生活費の大きな割合を占めてしまうため、エンゲル係数が高くなります。

反対に、所得が増えると食費以外の支出(趣味や娯楽、教育、より良い住環境など)に回せるお金が増えるため、エンゲル係数は低下する傾向があります。

2025年は44年ぶりの高水準を記録

総務省が発表した2025年の家計調査によると、2人以上世帯のエンゲル係数は28.6%となりました。これは前年の28.3%からさらに上昇し、1981年以来44年ぶりの高水準です。

約30%近い数字ということは、家計の生活費のうち約3分の1近くが食費に消えているということになります。

興味深いのは、2025年の消費支出全体は物価変動を除いた実質ベースで前年比0.9%増加し、3年ぶりに前年を上回ったという点です。つまり、家計が使うお金自体は増えているのに、それ以上に食費の割合が高まっているのです。

所得による違いも顕著

エンゲル係数は所得階層によっても大きく異なります。

高所得層(年収平均約1,554万円)のエンゲル係数は24.1%であるのに対し、低所得層(年収平均約221万円)では34.4%に達しています。低所得層では、食費だけで生活費の3分の1以上を占める状況となっているのです。

この差は、所得の違いが生活の質や家計の余裕に直結していることを如実に示しています。

食料品価格の上昇が主な要因

エンゲル係数が上昇している最大の理由は、食料品価格の値上がりです。

2025年、消費者物価指数(総合)は前年比3.2%の上昇でしたが、食料品に限ると6.8%も上昇しました。つまり、食料品の値上がりは全体の物価上昇の2倍以上のペースで進んでいるのです。

原材料費の高騰、円安による輸入コストの増加、エネルギー価格の上昇、人件費の増加など、さまざまな要因が重なって食料品価格を押し上げています。

家計への具体的な影響

食料品価格の上昇は、私たちの日常生活に直接的な影響を与えています。

スーパーに行けば、以前と同じ商品でも値段が上がっていたり、内容量が減っていたり(いわゆる「ステルス値上げ」)することに気づくでしょう。同じ予算では以前ほど買えなくなり、献立の工夫や買い物の仕方を見直す必要が出てきています。

また、外食費も上昇傾向にあり、外食の頻度を減らす家庭も増えています。食費以外の支出(娯楽費や被服費など)を削って食費に回さざるを得ない状況も生まれています。

まとめ:家計管理の見直しを

2025年のエンゲル係数28.6%という数字は、44年ぶりの高水準であり、食料品価格の上昇が家計に大きな負担をかけていることを示しています。

この状況で大切なのは、まず自分の家計のエンゲル係数を把握することです。食費と消費支出を記録し、計算してみましょう。全国平均と比べてどうか、前年と比べてどう変化しているかを確認することで、家計の状態が見えてきます。

その上で、無駄な食費がないか見直したり、まとめ買いや旬の食材の活用、プライベートブランド商品の利用など、工夫できる点を探してみましょう。

食費は削りすぎると健康に影響するため、バランスを保ちながら賢く管理していくことが重要です。

エンゲル係数は、家計の健康状態を測る体温計のようなものだね。定期的にチェックして、適切に対応していこう。

なるほど!まずは自分の家計のエンゲル係数を計算してみるところから始めてみます。

【参考サイト】
時事ドットコム – 25年消費支出、0.9%増 3年ぶりプラス、万博効果で―エンゲル係数は44年ぶりの高さ・総務省
総務省統計局 – エンゲル係数
第一生命経済研究所 – 【1分解説】エンゲル係数とは?

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