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えっ、富士山の高さが変わるの? 2025年、日本の山の高さが公式に変わる大ニュース

2025.03.13
標高が変わる

2025年4月から富士山が高くなるってどういうこと?
富士山も私と同じで成長してるの?

ははは、そうじゃないよ。今までと測量の方法を変えたためだよ。

「富士山の高さは3,776メートル」—これは日本人なら誰もが知っている数字ですね。
でも、この数字が2025年4月1日から変わることをご存知でしょうか?

ご安心ください。富士山自体が急に大きくなったり小さくなったりするわけではありません。
国土地理院が全国の山や土地の高さ(標高)を測る方法を最新のものに変更するため、公式な数値が変わることになったのです。

この記事では、なぜ山の高さが変わるのか、いつからどのように変わるのか、そして私たちの生活にどんな影響があるのかについて、わかりやすくご紹介します。

山の高さが変わる理由

日本は地震や火山活動が活発な国です。実は地面はゆっくりと、しかし確実に動いています。例えば、2011年の東日本大震災では、東北地方の一部で地面が約1メートルも沈んだことがありました。

現在使われている山の高さは、何十年も前に測ったデータを基にしています。その間に地面が少しずつ動いたことで、公式の高さと実際の高さの間にズレが生じてしまいました。

また、今までの測り方では東京から離れるほど誤差が大きくなるという問題もありました。そこで国土地理院は、人工衛星(GPSやみちびき)を使った新しい方法で全国の高さを測り直すことにしたのです。

山の高さはいつから変わるの?

公式に高さの数値が変わるのは、2025年(令和7年)4月1日からです。この日から、国土地理院が管理する電子基準点、三角点、水準点などの標高値が新しくなります。

ただし、私たちが普段目にする地図やアプリはすぐには変わりません。更新のタイミングは次のようになっています。

・地理院地図:2025年5月末から順次更新(完全更新には約3カ月)
・2万5千分1地形図:2025年5月1日以降に刊行される新しい地図から反映
・電子地形図25000:2025年5月末以降に順次更新
・「日本の山岳標高一覧(1003山)」:2025年4月1日に公開予定

スマホの地図アプリなども、これらのデータが反映されるまでには時間がかかることがあります。

山の高さはどれくらい変わるの?

高さの変化は全国一律ではなく、地域によって異なります。国土地理院の試算によるとおおよそ以下のように高さが変わります。

【参考サイト:国土地理院】
【資料】全国の標高成果の改定

・北海道の多くの地域:約20~35cm低くなる傾向
・東北・北陸地方:約10~30cm低くなる傾向
・関東地方:比較的変化が小さく、0~10cm程度の変化
・中部・近畿地方:約5~20cm低くなる地域が多い
・中国・四国地方:約5~15cm低くなる傾向
・九州地方:約5~15cm低くなる傾向
・沖縄地方:最大でも約5cm程度の変化

日本の山の高さの変更
日本の山の高さの変更

牡鹿半島周辺では最大で約60cm高くなるところもあり、北海道東部では最大で約40cm低くなる地域もあるようです。

山の高さについては、4月1日に公開される「日本の山岳標高一覧」を見るとわかりますが、ほとんどの山では数十センチメートル程度の変化と予想されています。

例えば、富士山の二等三角点の標高が現在の3775.51mから3775.56mに5cm上昇することが報告されています。 ​ただし、最高地点の標高「3776m」に変更はありません。

この変更でどんないいことがあるの?

標高の改定には、いくつかの大きなメリットがあります。

1. より正確な高さ情報が手に入る:長年の地殻変動で生じたズレが解消され、より現実に近い標高値になります。
2. 災害時の迅速な対応が可能に:例えば、熊本地震の際には高さデータの更新に約5カ月かかりましたが、新しい方法では約1カ月に短縮されます。これにより、復旧・復興工事がスムーズに進められるようになります。
3. 測量や公共工事の効率化・生産性向上:​新たに「GNSS標高測量」が導入され、公共測量や工事の効率化や生産性向上が期待されます。

私たちの生活への影響は?

一般の方々の日常生活ではほとんど影響を感じることはないでしょう。ただし、次のような場面では変化に気づくかもしれません。

・登山や山歩きをする方:登山地図や登山アプリの標高データが少しずつ更新されていきます。ただし、数十センチの違いは体感的にはほとんどわからないでしょう。
・子どもの学習:学校の教科書や地図帳も、次の改訂時には新しい標高データに更新される可能性があります。
・測量や建設関係のお仕事:2025年4月1日以降の公共測量では新しい標高成果を使う必要があります。ただし、既に完了している事業などでは、運用に支障がなければ古いデータを使い続けることも可能です。

山の高さの数値は変わっても、山自体の姿は変わらないよ。
この改定によって、私たちの国土の情報がより正確になり、防災や土地開発などさまざまな分野で役立てられることが期待できるね!

【参考サイト:国土地理院】
令和7年度 全国の標高成果の改定

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